この記事は、ある程度マクロを理解した方に向けたものです。 意味が分からない場合は、とりあえず当ブログのマクロのアレコレでも読んでみてください。
 
まだまだマクロは絶対ダメだと思い込んでいる人が絶えないので、この記事は時々日時を変更して上位に表示されるようにしています。 日時を変更しているだけで内容は特に変わっていません。
 


まずは↓を読んでみてください。 内部処理に関する検証と仮説です。
 
Manaful Tate 日記「低スペのPCだとDPSが低下する/15行連打マクロ問題」 | FINAL FANTASY XIV, The Lodestone
 


で、上の記事を書いた方が新しい記事を書いていました。

Manaful Tate 日記「ウェポンスキルを15行連打マクロにしてもGCD遅延は発生しない」 | FINAL FANTASY XIV, The Lodestone

↓ 記事中で挙がっている動画がコチラ


マクロを理解して適切に運用出来れば、マクロ否定派がギャーギャー喚き散らすような遅延は起きないことが誰にでも分かりそうな動画です。 ありがとうございます。



上のリンク先の記事内容を把握した上で、↓もご覧ください。

 


この動画中の検証で使われているマクロは…

/micon ソウルイーター
/ac ソウルイーター

この2行だけです。 初心者の方に多大な誤解を与える、非常にダメダメなマクロです。 マクロは絶対にダメだと決め付けている、頭の凝り固まったマクロ否定派の脳内にありそうなクソマクロ


この動画のような検証を真面目にやるなら…

/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/micon ソウルイーター

このように、ウェポンスキルの行を目一杯繰り返す必要があります。(上の検証記事と同じ感じ)

ていうか「/micon」や「/merror off」を冒頭に置いてる記事・動画が多すぎぃぃぃぃぃ…


先に挙げたリンク先の2つの記事を読めば分かると思いますが、連射速度も大事です。 この動画内での検証は、秒間4連射かつゴミクソマクロだったので、あのような結果になっただけ。


しかしマクロを否定する記事や動画では、多分わざと連射速度を遅くしてるよね。 酷いのは秒間3連射とか。 連射が遅すぎると、マクロ未使用でも先行入力が効かなくなるのにね。 わざとじゃなくて本気で分かってない人も少なくないようですが。 /micon や /merror off の位置で即バレ。

本当に連射が遅い人も居るでしょうけど、大抵の方は秒間5〜6連射程度はイケるだろうと。 ちょっとググったら、そんな感じの記事ありました。



他にもマクロ否定派が未だに想像してそうなのが、wait コマンドを使ったコンボマクロ

↓ こんなヤツ。
/ac コンボ1段目
/wait 3
/ac コンボ2段目
/wait 3
/ac コンボ3段目

waitコマンドは整数秒でしか機能しない(小数点以下は受け付けない)ので、GCD2.5秒くらいのWSであれば3秒指定しないといけない。 GCD2秒くらいであっても、ラグによる不発を考えると3秒指定が必要かもしれない。 こんなことをすると当然(本来の意味での)DPSは激しく落ちる。 小数点以下は受け付けないということを知らなくても、実際に使えば誰でも分かる。

ていうか、こういうコンボマクロって本当に実戦で使ってる人いるの? 情報が出回ってないサービス開始から2~3日程度なら分からんでもないけど。 それでも木人等で試せば一発でダメだと分かるでしょ。




ここからが本番。 コンボマクロなんてゴミは忘れてください。

※60fps環境を前提に書いていますが、30fps環境の方でも基本的な考え方は変わりません。




「自分の連射速度」と「マクロの行数」の関係を把握する

マクロに限ったことではないですが、自分の連射速度も重要になってきます。 スマホアプリ等で自分の連射速度を計測してみてください。 あまり気合を入れず、普段やってるような連射の速度を計測してください。

多くの方は秒間5〜6連射程度はイケると思います。 気合を入れて頑張っても秒間10連射程度かと思います。


で、大事なのは連射の間隔
  • 秒間5連射なら連射の間隔は200ミリ秒(以下ms)
  • 秒間6連射:間隔約167ms
  • 7連射:約143ms
  • 8連射:125ms
  • 9連射:約111ms
  • 10連射:100ms
    (中略)
  • 16連射:62.5ms

そしてマクロの仕様を思い出してください。
  • マクロは最大15行、1行の処理が1フレーム=15行のマクロが完走するには15フレーム(250ms) ※30fps環境の場合は500ms

ということは…
  • 1行:16.666ms
  • 2行:33.333ms
  • 3行:50ms
  • 4行:66.666ms
  • 5行:83.333ms
  • 6行:100ms
  • 7行:116.666ms
  • 8行:133.333ms
  • 9行:150ms
  • 10行:166.666ms
  • 11行:183.333ms
  • 12行:200ms
  • 13行:216.666ms
  • 14行:233.333ms

    ※30fps環境の場合は倍

マクロの仕様が分かっている人なら、連射間隔もフレームで考えたほうが分かりやすいか…
  • 秒間5連射なら連射の間隔は… 60フレーム ÷5 = 12フレーム(マクロ12行分)
  • 秒間6連射:10フレーム(マクロ10行分)
  • 7連射:約8.57フレーム
  • 8連射:7.5フレーム
  • 9連射:6.666フレーム
  • 10連射:6フレーム
    (中略)
  • 15連射:4フレーム
  • 16連射:3.75フレーム
  • 20連射:3フレーム
  • 30連射:2フレーム

    ※30fps環境の場合は半分

実際のマクロでは /macroicon(省略形 /micon)も入れたいので実質14行目までしか使えないとしても、秒間5連射の人でも十分イイ感じに組めるはず。 でも秒間4連射の人はヤバいかもしれないので、連射パッド使いましょ。 ただしマクロの組み方によっては、連射パッドの連射速度が早すぎるのも良くない。


で、これらを逆に考えると、秒間5連射程度をキープ出来る人が、同一ウェポンスキルを目一杯繰り返したマクロを連射し続けるのは、そのウェポンスキルを秒間60連射しているのと同等とも言えます。



実際には、上で挙げたような同一ウェポンスキルのみで構成されたマクロを使うことは殆ど無いと思われる(せっかくマクロを使うのだからアビリティ等も挟みたい)ので、微妙な差は出ます。 マクロ中のウェポンスキルの合間にアビリティ等を1行挟むと、ウェポンスキルの発動が1フレーム遅れることがあります


とは言え、たったの1フレーム。 GCD1回分のうちの1フレーム

ゲーム内・リアル問わず、どのような状況であってもスキル回しを絶対に1フレームたりともミスらない・遅れないという頭おかしい超人がマクロの有無で比較した場合に1フレームの差が出るかもしれないということです。 ネコがキーボードを踏んでいっても、熱々のコーヒーを足にこぼしてしまっても、咥えタバコしてて種火がシャツの隙間に入り込んでも、かーちゃんが突然部屋に入ってきても、足の小指を机の角で強打しても、ギミック処理で散開しても絶対に1フレームたりとも遅れない人が比較した場合です。
  • GCD2秒・120フレームならタイミング換算で120分の1の差(が出るかもしれない)
  • GCD2秒の3段コンボWS・360フレームのうち、1WSにマクロを使う場合は360分の1の差

    GCD2秒の3段コンボを約1分間(6秒x10セット)続けた場合、絶望的に運が悪いと10フレーム差(約0.166秒)

また、上の検証記事で挙がっているように、ギミック処理で散開した後の攻撃再開時はマクロの方が有利なことが多い(攻撃再開時は先行入力が機能しない)ので、通常のスキル回しでの数フレームの遅れくらい簡単に取り戻せます。 上の検証記事などをしっかり理解すれば分かると思いますが、一般的な人間であればマクロ無しでの攻撃再開時は0.1秒(6フレーム分)の遅れなんて普通に出てきますから。

色々なサイトや動画で「マクロは絶対にダメ!!」みたいに言われているような差は出ないでしょ。 ちゃんと理解して適切なマクロを組めば。 ミスるかもしれない人であれば、適切なマクロを使って操作を簡略化した方がミスが少なくなり、逆に火力を出しやすいという捉え方も出来ます。


このブログにも時々出没します。 マクロを使いまくってる当ブログの記事に対して上から目線でコメントする自称名人様な感じの人。 そういう連中こそマクロのことを全然分かってないんだよね。 あんなの相手する価値は無いので即BANです。 コメントも削除してます。 次からはコメントも残して晒し者にしてやろう…



0.1秒って言われてもピンと来ない方は ↓の音の間隔を聞いてください。

BPM(Beat per minute)150での16分音符(1分間に4分音符が150コの時の16分音符)

60秒 ÷ 150 ÷ 4 = 0.1秒(※6フレーム)




ついでに0.25秒(マクロ15行分&秒間4連射の間隔)
コレと同じペースでの連射が辛い人は連射パッド使いましょ。



おまけに0.2秒(マクロ12行分&秒間5連射)
コレと同じくらいのペースで連射をキープ出来るならマクロ運用には問題なし。※60fps環境の場合




具体的な組み方

実際にウェポンスキルとアビリティ等を組み合わせるマクロの組み方の例。 連射速度は秒間5連射程度あればOK。


/ac (ウェポンスキル)
/macroerror off
/ac (ウェポンスキル)
/ac (アビリティ1
/ac (ウェポンスキル)
/ac (アビリティ2
/ac (ウェポンスキル)
/ac (アビリティ3
/ac (ウェポンスキル)
/ac (ウェポンスキル)
/ac (ウェポンスキル)
/ac (ウェポンスキル) ←12行目
/ac (ウェポンスキル)
/ac (ウェポンスキル)
/macroicon (ウェポンスキル名)


こんな感じでウェポンスキルの合間に何か挟む感じ。 2行続けて挟まないように。

上の方で挙げたように、秒間5連射の人の連射間隔は200ms・マクロ12行分なので、アビリティを3個挟んだとしても十分実用的かと思います。 全盛期の高◯橋名人クラスの秒間16連射(マクロ3〜4行分)でも、1〜2個は挟み込めます。

もちろんマクロ無しと比べるとウェポンスキルの発動が1フレーム遅れることはありますが、アビリティ等を挟む行数が少なければ(ウェポンスキルの行が増えれば)1フレーム遅れる確率は下がります


当ブログではセット切り替え等も結構使うので、↓のようなパターンのマクロが多いです。

/ac (ウェポンスキル)
/macroerror off
/ac (ウェポンスキル)
/ac (ウェポンスキル)
/??(アビリティ・セット切り替え・ボタン配置変更など
/ac (ウェポンスキル) ←6行目・秒間10連射の場合の連射間隔
/ac (ウェポンスキル)
/ac (ウェポンスキル)
/ac (ウェポンスキル)
/ac (ウェポンスキル)
/ac (ウェポンスキル)
/ac (ウェポンスキル) ←12行目・秒間5連射の場合の連射間隔
/ac (ウェポンスキル)
/ac (ウェポンスキル)
/macroicon (ウェポンスキル名)

セット切り替えの場合、切り替え後のボタンをマクロ無しにしておけば、もちろん普通に先行入力が効きます。(竜騎士・侍の記事が分かりやすいかも?) 連射が速すぎる人でない限り、連射を開始した瞬間(2回目を押すまでの間)にマクロ無しに切り替わるので全然全く何も問題ありません。 連射が速すぎる人であっても、それに合わせたマクロを組めば問題ありません。

マクロのままであっても、マクロ無しと比べて(擬似的な)先行入力受付時間が短くなるというだけです。 秒間5連射程度をキープ出来る人であれば大きな問題はありません。



/macrolock の使い方に注意

問題なのが「/macrolock」命令。


例えば↓のようなマクロの場合。

/macrolock
/ac ソウルイーター
/macroerror off
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/ac ソウルイーター
/micon ソウルイーター


「/macrolock」は記述した行以降を確定で完走させ、その間は他のマクロ(同一マクロ含む)の実行を禁止するコマンドなので、ボタンを押すタイミングによっては実際にソウルイーター(暗黒騎士ウェポンスキル)が発動するのは次にボタンを押したタイミング以降になるので非常に不利になる。
  • /macrolock があるとマクロが完走するまでの間に同じボタンを押しても無視される

でも「/macrolock」を抜くと、マクロのボタンを押した時点でマクロ冒頭からやり直しになるので、発動が圧倒的に早くなる。

  • /macrolockに限らず、/micon や /merror offを冒頭に置くのは避けた方がいい。 もちろん明確な目的があるならOK。




で、実際1フレームの差って、どれくらいなんだろうね? そんなにギャーギャー騒ぐ程のもんかね? 通信のラグ等の方が余程気になりそうなもんだけど。 ギャーギャー騒いでる割に、例のDPS晒しサイトでは(以下自粛)


ラグが完全に無かったと仮定して、ギミック処理で散開しても1フレームたりとも絶対に遅れない・ミスらないという人がどれだけ居るんですかね? そんな人だけを集めてPT組めます? もちろん自分も常に完璧であるという前提で。

散開後の攻撃再開をマクロ無しでも常に完璧にしようとすると… 近接攻撃なら秒間60連射出来るのであれば理論上は可能ですが… それ以外の場合、技が発動可能になる状態(位置・タイミング)や使用している機器の反応速度も完全掌握した上で、発動可能になった瞬間に完璧なタイミングで技を発動する必要があります。 キャストありの攻撃であれば移動を止める必要もあります。 プロゲーマー・ウメハラ氏の「背水の逆転劇」を超える神ワザを常に狙って確実に決めるようなものです。 そんなのウメハラ氏でも不可能です。 マクロを否定する方々、あなたの固定PTのメンバーはそんな事出来ますか?

  • 0:28くらいに超必殺技による削りダメージで試合を決めに行こうとした女性キャラの攻撃を「ブロッキング」というテクニックで全て無効化し、更に特大コンボを決めて大逆転したという伝説的な試合。

    世界でもトップクラスのゲーマーであっても、超必殺技の発動を見てから(画面が暗転してから)ブロッキング入力なんて不可能なので先読みが必要。 ※この超必殺技発動後のブロッキング入力の猶予は1フレームらしい

    なお、女性キャラの超必殺技の直前に、観客から「Let's go Justin」という声援がありますが、後にコレは死亡フラグのように扱われることになります。

まぁ100万歩譲って、秒間60連射出来る上にウメハラ氏の動体視力・反応速度・操作スピードなどを軽く凌駕する超人が集まったとしましょう。

じゃぁラグも含めて考えた場合、フレーム単位で常時完璧にタイミングを合わせられるんですか? そもそも、どうやって他人のラグまで把握するんですか? 他人のラグを把握する方法があるとして、ラグを含めてフレーム単位で完璧に合わせる方法は? ラグなんて一定じゃないし、いつ変動するかも分かりませんけど? それも分かるんですか? 全員のラグが同じわけでもないのに、それでも出来るんですか? 無理ですよね? ギミック処理での散開なんて当然メンバー毎に移動距離が違うし、攻撃再開のタイミングなんて(略)


話をすり替えるなって? 適切なマクロを使った時の1フレーム差は気にするのに、ラグによる数フレーム差は気にしないんですか? ギミック処理後の攻撃再開タイミングは気にしないんですか? おかしくありません? 自分からフレーム単位での遅延についての話を振ったってこと理解してます? マクロを問題視するってのはそういうことなんですけど、もしかしてコンボマクロを想像してます? いつの時代の人ですか?


もういいよね。 ここまで言って理解出来ないような人が居たら、さっさと縁を切った方がいい。 マクロは悪、先行入力こそが唯一絶対の正義だと決めつけていて、マクロを理解する気なんて無いんだろう。



FF14に限ったことではありませんが、ギャーギャー騒ぐのは極々一部の頭がおかしい連中。 その証拠が例のDPS晒しサイトですよ。 しかも、そういう連中は殆どが(というかほぼ間違いなく)只のイキリです。 本当に上手い人はギャーギャー騒ぎません。

そんなこんなで、しっかりマクロを理解して適切に運用すれば、マクロを使うのを躊躇する必要はありません。 マクロを使ってる事に対して文句言ってくるようなヤツなんて鼻で笑ってやってください。

そもそも、こんなに与ダメのランダム要素が強い上にラグに関するアレコレも緩い作りのゲームでイキってるような連中は(略) 見てるコッチが恥ずかしい。

FF14運営が与ダメのランダム要素を排除しない理由なんて分からないんだろうね。 与ダメのランダム要素にブーブー不満垂れるだけで、疑問を持ったことなんて無いんじゃないかね?




マクロの話からは逸れますが…

プロのミュージシャンの中でも、長年コンビを組んだドラム・ベースの演奏を録音して波形を解析したら、ベースとバスドラが完全に同じタイミングで音を出していたという話を聞いたことがあります。

また、ドラムとベースの距離を普段より2~3mでも離すと、徐々にテンポが遅くなっていくなんて話も。 音の速度は330m/秒くらいなので、10ミリ秒程度の遅れを感じ取っているんですね。 で、互いの(遅れてしまった)音を聞いているとテンポが遅くなるということ。 コレは自分のバンドで試したことがあります。 みんなハッキリと音の遅れを認識していたわけではないのですが、本当にテンポが遅くなっていきました。 気持ち悪くて、すぐに元に戻しました。
  • 各自がリズムキープしていれば遅れないと反論する人も居ましたけど、互いの音を聞いて合わせようとする気が無いならバンドである必要無いよね。 生演奏である必要も無さそう。

僕はギターを弾くのですが、オーディオインターフェイス(PC等に楽器を接続するための機材)のレイテンシー(音声処理のためのバッファみたいなの)を10ミリ秒くらいにすると気持ち悪くて弾けなくなります。 5ミリ秒でも何となく違和感がありましたが、3ミリ秒以下にしたら分からなくなりました。 ただし同じギター仲間でも10ミリ秒は特に気にならないという人も居ます。 もちろん世の中には3ミリ秒でもハッキリと違和感を感じる人が居るでしょうね。 この辺は、ピックの材質や形状・ピックが当たる角度や面積・弦フレット指板ボディの材質その他諸々の要因でアタック音(ピックが弦に触れた時の音)が変わることも関係しているのではないかと… ただの憶測で検証はしていないですけど。


こういうのって、映像関係でもあるんですかねぇ?

僕は映像関係は全然分からないんですけど… 描画速度の遅いLCDだと残像感がある、くらいしか分かりません。 目の肥えた人がどれくらいの遅延を感じ取れるものなのか、少し興味あります。


本当に10ミリ秒の遅れを感じ取れるのか疑わしく思う方も居るでしょうけど、音に関しては結構分かりやすいと思われます。 音は時間軸が無いと成立しないので、自覚は無くても敏感になっているのかもしれません。

↓ の動画では、原音(元の音)に10~20ミリ秒程度の遅延をかけた音を加え、厚みや広がりを出すという手法を解説しています。 用語は分からないかもしれませんが、音を聞けば明らかに違いが分かるでしょう。 遅延が無ければ、単に波形が合成されて音量が上がるだけですから。


↑ 3:44くらいから遅延時間についての説明

興味のある方は、ディレイ ダブリングで検索を。


僕はギターを弾く時、アンプ+スピーカーを2~3台使って↑の動画のような効果を出すことがあります。 3台使えることは殆ど無いですけど… ボーカル・ギター・ベース・ドラム各1人のようなシンプルな構成のバンドでは特に効果的。 ギター1人のバンドで、似たような音が出せるアンプ+スピーカーが2台以上使える時は必ず使います。

超ショートディレイで空間的な広がりを出すだけでなく、1台はドライブ量控えめでコード感・アタック感を出し、もう1台はドライブ量多めで音質的な厚みも出す感じ。 (故エドワード・ヴァン・ヘイレン様のパクリ) ギター2人の時は流石に使わない。 ギター2人のバンドは殆ど組まなくなりましたが。



そして更に話が逸れる


ところで故エドワード・ヴァン・ヘイレン(愛称エディ)様のギターサウンドについての記事・動画は頻繁に見るけど、アンプの使用台数に言及してるとこって全然見ないんですよね。 辛抱強く探せば見つかるとは思いますが。 いつだったか覚えてないけど一度だけ見たことがある。 かなり検索順位?が下の方だった。 今もあるかは知らん。 今更探す気にもならない。

ロック系バンドのライブで、ギターアンプを壁のように何台も並べるのはよく見られる光景ですが、アレって殆どダミーなんですよね。 実際に鳴ってるのは普通は1~2台。
でも、エディ様はアンプ+スピーカーを3台使ってるというのを大昔の雑誌で見ました。 ペラペラの紙だったから多分ギター・マガジン。 本人へのインタビューではなく、機材・楽器メンテナンスの人へのインタビューだったような気がする。 本人はこういう事あまり喋らなさそうだし。

そのインタビューによると、1台は(ほぼ)アンプ直結のドライブ控えめでセンター定位、あとの2台はエフェクト込みで左右に振る感じ。 どんなに楽器・機材・セッティング・奏法・弦やピックの種類その他諸々を真似したところで、アンプ+スピーカー1台では絶対に出せない音なんですよね。 実際やってみると分かりますが、コレはめちゃくちゃ効果的。 ドライブ控えめのアンプがあることで、コードが潰れずキレイに鳴る。 何故この手法が広まらないのか不思議。 セッティングが面倒だからかねぇ? ショートディレイかまして左右に振るだけで全然違うのに。 アンプが1台しか無ければ、アンプシミュレーター使ってPAに送ればいい。

エディ様のアンプの台数、厳密に言えばドラム(アレックスお兄様)の横にも1台。 お兄様専用モニター。 つまり、あのバンドはリズムもエディ様に支配されていたってこと。 素晴らしい。 まさに天才。 そりゃぁマイケル・ジャクソンから声がかかるわけだ。 もちろんコレもパクリました。 練習用のちっこいアンプをドラムの横にちょこんと。 別に僕がリズムを支配してるわけじゃないですけどね… でもドラマーからは音が聞きやすいと好評ですよ。 ドラムって後方に居るので、ギターの音って結構聞きづらいみたいですからねぇ。 ミキサーの人にモニターの音量を細かく注文するのも面倒だし。 ミキサーの人も気が楽だと思いますよ。



↓ 古い映像で音が籠もり気味ですが…
コレの後に出したアルバムではエディ様の楽器・機材が一新され、洗練された感じになりました。 その分、この頃の生々しさは若干後退した感じ。 どちらの時代も良いですが、彼の多彩な演奏が分かりやすいのはコッチかなーと。





安定した高い演奏技術だけでなく、多彩な和音や助奏(伴奏中の合いの手みたいなの)まで盛り込み、音のウネリまで無意識に操っているかのようなフレーズ、それらを引き立たせる絶妙な音作りに心地良いリズムなど、ギター1本でここまで色々出来るもんなんだなーと、初めて見た時は感動しました。